DSC_0037_3x2
自然と向き合い、自然に教えられて

木野園のお茶づくりは、自然に囲まれた茶葉と向き合うことから始まります。お茶づくりは自然相手の仕事です。これまでの度重なる失敗、そして、成功。そのなかから、木野園のお茶の品質が決定されてきました。時として挫折し研究し挑戦する、その繰り返しが木野園のお茶づくりを支えています。このように私たちには、これまでの取り組みから得られた多くの経験というお茶づくりにおける資産を持っています。しかし、お茶づくりは毎年毎年ゼロからのスタートだと考えています。これまの経験から得られたノウハウはそれはそれ。もちろん、それがお茶づくりを支えていますがそれにおごることなく、毎年、茶葉の声を聞き自然に多くのものを教わり、時として、木野園のお茶づくりの経験を否定してでも新しい取り組みを茶葉にしていくことにより、品質をキープしさらに向上させていくものだと考えています。

DSC_0016_3x2
茶畑は家族の一員

茶葉の育成はやはり手間がかかるものです。小さな変化を見逃すことなく茶葉を育むことこそが、お茶づくりの最初の過程です。どれぐらいどういう手間をかける必要があるのか、それは茶葉が教えてくれます。しかし、聞く耳を持っていないと茶葉の声は届かない聞くことは出来ないと私たちは考えています。

私たちは、自分たちの家庭において普段のほんとに何気ない会話から、家族の体調や心の変化を察知しながら家族のことを気にかけて暮らしています。茶葉の育成もこれと似ていて、普段の農作業のなかから茶葉の育成の変化をとらえそれに対処していくことで、よりより茶葉を育てることが出来ます。私たち家族が茶畑を家族の一員のように気にかけていくことにより、茶畑はよりより成果を私たちにもたらせてくれます。

DSC_0026_2x3
摘み子さんに支えられて

茶葉の摘み取りは木野園の家族だけでは到底行えません。茶摘みの時期には茶摘みを多くの摘み子さん達に依頼して、作業を進めてもらっています。南山城村には、優秀な摘み子さんが数多く存在します。時として、近隣の町からも来てもらうこの摘み子さんには、職人技ともいえるような茶摘みの技術を持っています。私たちは、毎年、摘み子さんたちに基本的な作業内容はお伝えしますが、摘み子さんの中には木野園専属ともいえる摘み子さんもおられます。

また、茶摘みは、個人個人の作業ではありますが、そこはやはり作業雰囲気などチームで、まとまって作業を進めていただきています。この摘み子さん達もまた茶葉と会話しながら作業を進めておられるのです。

R0017677
『足さない』そして『極力引かない』生産工程

各種の製造指針に準拠した生産工場は、農協等の基準等に準拠した生産過程を進めますので、安心で安全なお茶を製造しています。生産過程は、スイッチひとつで工程が進みますのが、製造過程で実際に茶葉に触れ、そのときの茶葉と、いわば会話することで、茶葉の状態を察知し茶葉の声を聞くこと、茶葉の声を正確に聞き取れることが何より重要なことなのです。

摘み子さん達が積んでくれた最良の茶葉が100としましょう。お茶になった段階では、この100が70や60になっています。摘み立ての100の状態をご提供することは理想ですが、そのままの品質が出せないのが、製茶の生産過程です。『足さない』ことはもちろんですが、私たちは製茶の過程で『極力引かない』ためにはどうすればいいのかということを行ってお茶をつくっています。

R0017813
お客様に支えられて

木野園のお茶は多くのお客様に支えられてその今日があります。嗜好品である私たちのお茶を支えて下さるお客様がおられることは強い支えとなっています。その期待に背くことなくこれからもお茶づくりを進めていきます。

また、同時に木野園のお茶を新しく手にとってくださるお客様にも木野園のお茶がどうあるべきなのか、こういった新たな試みを商品開発では大事にしていきたいと考えております。